Oracle Spatial Database

オラクルの空間データベースは、オラクルのコンバージド・データベースに含まれているため、開発者やアナリストは、位置情報解析やマッピング・サービスを簡単に始めることができます。これにより、地理情報システム (GIS)の担当者は、高度な地理空間アプリケーションを効率よく導入することができます。Oracle Autonomous DatabaseおよびOracle Databaseの空間機能を使用して、さまざまな種類の地理空間データの管理、数百もの空間分析操作、および対話型のマッピング視覚化ツールを使用できます。

オラクルの位置情報および空間プラットフォームは、Oracle Cloud Infrastructureおよびオンプレミスで最も要求の厳しいアプリケーションを支える、エンタープライズ規模のスケーラビリティ、セキュリティ、およびパフォーマンスを提供します。

Oracle Cloud、フィンランドにおけるコロナウイルスへの対応を支援 (9:29)

Oracle Database 23aiの発表: データにAIを導入

ラリー・エリソンとホアン・ロアイザが、Oracle Database 23aiの背景にある生成AI戦略について語ります。

オラクルの空間データベースの概要

ロケーション・インテリジェンス・データがスマートなビジネスの構築にどのように役立つかをご覧ください。

コーディングなしでSpatialを使い始める

コーディング不要のマッピングツール、Spatial Studioを使用して、地理空間データを探索し、ロケーション・インテリジェンスをアプリケーションに統合しましょう。

Autonomous Databaseの新しい組み込みジオコーディングAPI

Autonomous Databaseの新しいジオコーディングAPIにより、アプリや分析へのロケーション・インテリジェンスの追加が簡単になりました。別途参照データを購入することなく、住所データを地理座標に変換できます。

Oracle Database 23aiでの空間ベクター・タイルとH3のサポート

インデータベース関数を使用してベクター・タイルを生成してストリーミングし、アプリケーション内でスケーラブルかつ柔軟なマップを実現できます。また、hexagonal hierarchical spatial indexing(H3)を使用して、魅力的で使いやすいビジュアルを作成できます。

空間データベースと地理空間のテクノロジー

輸送、公的機関、小売、エネルギー、公共部門、防衛、建設など、あらゆる業界のビジネス・クリティカルな要件に対応する、包括的な空間、マッピング、および位置分析プラットフォームです。

2次元の空間データに対応

Oracle Databaseの2次元の空間ジオメトリ(対象点、道路、行政区間の境界など)の保存とクエリ近接性(どのくらい離れているか)や包含性(地域内にあるか)に基づくクエリーの実行何百もの関数にアクセスし、データのフィルタリングや位置関係の測定、ジオメトリの組み合わせや変換を行うことができます。

3次元点クラウド・データおよびLiDAR(Light Detection and Ranging)データ

レーザースキャンや写真測量による空間センサー・データを管理し、企業の3D地理情報システム(GIS)やスマートシティ・アプリケーションで使用することができます。3Dサポートは、点群およびCityGMLワークフローに最適化されています。

ラスターデータ

エネルギー、天然資源管理、国家安全保障などの用途で、正射写真、衛星画像、グリッドデータなどの地理情報付きラスター・データを格納・処理することができます。仮想モザイクや、一般的なデータ形式をサポートする使いやすい読み込みツールにより、強力なラスター解析や即時の画像処理を実行できます。

ネットワーク・データ

道路輸送、通信、ユーティリティ、エネルギーなどのネットワークをモデル化します。こうした複雑なデータを分析して、最短経路や最寄りの場所、コストおよび到達可能性などを確認します。

トポロジ・データ

地図作成企業や土地管理企業が使用するトポロジー・データを管理し、地図や地図レイヤーを横断するきめ細かい機能編集とデータの整合性を実現し、非常に大きな土地区画データセットにおいても、高い一貫性と精度で管理を行います。

ストリーミング・ポイント・データ

物流やIoTアプリケーションのために、数千の対象地域に対して数百万の移動オブジェクトを追跡します。スケーラブルな自動APIを使用して、コンタクト・トレースを目的とした移動する人々の位置情報を分析します。


Spatial Studioアプリケーション

セルフサービス・アプリケーションであるOracle Spatial Studioを使用して、インタラクティブなマップを作成し、ビジネス・データに対して迅速かつ容易に空間分析を実行できます。ユーザーは、クラウドまたはオンプレミス上でオラクルに格納・管理されている地理空間データを可視化、探索、および分析できます。

分析担当者向けサポート

最小限のコーディングで、空間分析に簡単にアクセスできます。複数のソースからのデータセットでプロジェクトを作成し、可視化の生成と設定、空間分析操作の実行、結果の公開を行うことができます。

開発者向けサポート

REST API経由でSpatial Studioの機能にアクセスし、Oracle Analytics Cloudなどの他のアプリケーションに表示結果を埋め込んだり、空間解析のSQLにアクセスしたりすることが可能です。

データの統合と拡張

スプレッドシートやGeoJSON、シェイプ・ファイルからアップロードされたデータなど、Oracle Databaseのコンテンツにアクセスできます。このデータは、ジオコーディングや緯度/経度インデックスの作成により、さらに拡張させることができます。さらに、バックグラウンドのマッピング・サービスにもアクセスすることができます。


主な言語とフレームワーク

SQL、PL/SQL、Java、Python、JavaScript、Oracle Jet、Node.js、JSON、またはRESTを使用して、空間解析とマップをアプリケーションに追加できます。新しい言語を学ばなくとも、お好みの環境を使用してアプリケーションを開発できます。

オラクルの開発ツール

APEX、SQL Developer、SQL Developer Web、Visual Builderなどの一般的なツールはOracle DatabaseやAutonomous Databaseでも利用可能であり、空間および位置機能を直接使用できるため、開発サイクルを短縮することができます。

データをエンリッチ化

住所ジオコーディングや地名などの空間属性でデータを拡張し、ダウンストリーム分析に利用できます。構造化があまりされていないデータにおいても、隠された位置情報を抽出し、他のデータと組み合わせて、空間解析やテキスト解析を行うことができます。

コンタクト・トレースAPI

Oracle Databaseのスケーラブルな自動APIを使用して、コンタクト・トレーシング・アプリケーションにおけるペア方式のインタラクションのための移動体の位置を簡単に分析できます。

GISおよびオープンソース・ツールのサポート

オラクルの空間データ管理レイヤーを一般的なGISソフトウェア、オープンソースツール、およびマップ視覚化コンポーネントと組み合わせて使用することで、幅広い用途のアプリケーションをユーザーに提供することができます。


地理データのマップ視覚化

WebGLおよびHTML5 JavaScript APIを使用して、高度なインタラクティブ・マップと空間分析をビジネス・アプリケーションに導入できます。アプリケーションのコンテンツと、さまざまな Web サービスやデータ形式の地図やデータを組み合わせて、より充実したマッピング・アプリケーションを作成できます。

ジオコーディングと逆ジオコーディング

ロケーション・インテリジェンス・アプリケーションを構築するための最初のステップとして、リレーショナル・テーブル(顧客住所や現地の位置情報)から取得した既存の住所および位置情報を、緯度/経度を使って拡張することができます。Autonomous DatabaseでジオコーディングAPIを使用すると、別途参照データを取得することなく、住所データをジオコーディング座標に変換できます。

ルーティング・エンジン

拠点間の走行距離や時間、方向を生成し、ロジスティクスや配送、小売向けアプリケーションにおける最速または最短ルートや営業担当の出張に関する計算を実行します。

Open Geospatial Consortiumウェブサービス

標準の OGC Web Feature Services、Web Coverage Service、Catalog Servicesをサポートしており、空間データを公開し、商用、オープンソース、カスタムのさまざまなデータソースやアプリケーションと相互運用し、分散型空間サービスの導入・管理ができます。


拡張性とパフォーマンス

空間インデックスとクエリーのパフォーマンスが劇的に向上するため、Oracle Exadataとの統合やパーティショニング、分散トランザクション、シャーディングなどのデータベース機能のサポートにより、最も要求の厳しい大規模な空間アプリケーションとロケーション・インテリジェンスのワークロードをクラウドでもオンプレミスでも強化することができます。

空間データの信頼性の担保

エンタープライズ・グレードの高度なマルチレベル・アクセス制御により、空間データのきめ細かなエンドツーエンドのセキュリティを実現します。

自律機能

Oracle Autonomous Databaseの自律運転、自己保護、および自己修復機能により、ワークロードの最適化を行いながら運用コストを削減します。

グローバル標準との整合性

空間データおよびマッピング・サービスに適用されるISOおよびOGC標準との整合性により、相互運用性を実現します。


SVB-BGT、全国規模の基本地図を管理する地理空間テクノロジーとしてオラクルを採用

SVB-BGTは、オランダの建物、道路、鉄道、空港、水路、農業地帯など、すべての地形ベースデータを全国規模の一つの基本地図に統合しています。SVB-BGTは、GISにオラクルのテクノロジー採用し、全国426の関係機関における点検や訂正、配信を可能にしています。

SATLOG、Oracle Spatialでフリート管理のモダナイゼーションを実現

SATLOGは、Oracle Spatialでほぼリアルタイムの車両位置やツアー計画、ルート最適化を提供し、フリートの生産性を向上させています。

Certegy社、オラクルの地理空間データベースを使用して不正決済に対処

Certegyは、Oracle Spatialを使用して、地図から不正行為のパターンと都市や州をまたがる個人の所在地を視覚的に追跡しています。

フィンランドのコロナウイルス用アプリは、Oracle Spatialを使用して地域コミュニティを支援しています。

フィンランドのコロナウイルス感染追跡アプリケーションは、Oracle Spatialを使用して感染状況を監視し、コンタクト・トレーシングによって感染拡大を抑制しています。

ポンペイ考古学公園は、コロナウイルスの後、Oracle Databaseの空間分析を活用して再開に成功しました。

公園を訪れる観光客は、Oracle Databaseの空間分析によって実現されたリアルタイムのヒートマップを閲覧し、特定のルートで他の観光客が何人いるのかを確認することができます。

Neustar、オラクルのデータベース内の空間機能でカスタマー・エンゲージメントを向上

NeustarのElementOneプラットフォームは、Oracle Spatialを使用して、小売業者の顧客向けに高度な分析機能と予測モデリング機能を提供しています。これにより小売業者は、マーケティング・プログラムや店舗配置計画の有効性をリアルタイムで把握できるようになり、顧客満足度の向上につながります。

地理空間情報の使用例

  • 公的機関

    政府機関は、国や地域のデータセットを分析して、デジタル上での紛争や監視、コンタクト・トレース、犯罪マッピング、予測的な取り締まり、緊急時対応などに役立てることができます。

    国や都市において、大規模で複雑な土地情報の登録とマッピング、農業、3D都市モデリングとプランニング、水路図作成、気象データの管理により、高い効率を実現しています。

    お客様事例を読む

  • 電気通信および公益事業

    停電を効率的に分析し、現場作業を効果的に計画することで、競争力の向上につながっています。

    モバイル・ネットワーク計画や公共施設管理における基地局の配置、メンテナンス・ワークフローの最適化、コスト削減を支援します。

  • 輸送と物流

    鉄道設備や空港設備、航空交通、長距離トラック輸送、宅配便のメンテナンスに向けて、大量の複雑な複合空間データを処理することで業務効率を向上させます。

    お客様事例を読む (1:48)

  • 建設・エンジニアリング

    GISとCADシステムを組み合わせて、ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)と設備管理を行い、ワークフローを連携させ、データのサイロをなくし、位置情報を提供することができます。

  • 小売業

    ターゲットを絞ったマーケティング、サイト計画、ロケーション情報を利用した屋内顧客フローにより、カスタマー・エクスペリエンスを向上させることができます。

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  • 金融および保険サービス

    顧客の位置情報データ分析に基づいてリスクゾーンやその他のパターンを発見し、そのインテリジェンスに基づいてオファーをカスタマイズします。

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  • 医療

    疾病の発生パターンや発生場所、感染の拡大状況、環境への影響を位置情報に基づいて追跡しながら、治療計画を改善します。

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2024年2月13日

空間データとアルゴリズムによる機械学習の予測精度向上

オラクル シニア・プリンシパル・プロダクト・マネージャー David Lapp

機械学習(ML)のワークフローに空間アルゴリズムを組み込むことで、パターンの検出と成果の予測を実現する利点が得られ、ビジネスの意思決定改善につながります。MLモデルに場所を組み込むことが重要である理由を確認するとともに、Autonomous Databaseのネイティブな空間機能を活用するOracle Machine Learning for Pythonの機能強化の概要をご覧ください。

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