Application Container Cloud ServiceおよびOracle Database Exadata Express Cloud Serviceの使用

1.Oracle Network Connectivityの有効化およびクライアント・ウォレットのダウンロード

Exadata Expressサービス・ネットワーク接続を有効にし、クライアント・ウォレットをOracle Application Container Cloud Service（Oracle ACCS）に展開されたアプリケーション・アーカイブとバンドルする必要があります。

• WebブラウザでExadata Expressサービス・コンソールを表示します。

• Client Accessが有効になっていない場合は、コンソールの「Enable Client Access」をクリックします。

• コンソールの「Download Client Credentials」をクリックしてclient_credentials.zipをダウンロードします。このファイルには、クライアントがクラウド・データベースにアクセスするためのセキュリティ資格証明とネットワーク構成ファイルが含まれています。このzipファイルを安全な場所に保存します。

• クライアントの資格証明を解凍します。ファイルをセキュリティで保護し、Exadata Expressサービスへの接続を許可されたユーザーのみがアクセスできるようにします。デフォルトでは、ファイルの所有者だけにアクセス権を付与することをお勧めします。

• 解凍したsqlnet.oraファイルを編集し、ウォレットの場所を、

      WALLET_LOCATION = (SOURCE = (METHOD = file)
          (METHOD_DATA = (DIRECTORY=?/network/admin)))

  から次に変更します。

      WALLET_LOCATION = (SOURCE = (METHOD = file)
          (METHOD_DATA = (DIRECTORY="$TNS_ADMIN")))

2.資格証明および接続文字列の使用

tnsnames.oraで指定された接続文字列（デフォルトではdbaccess）を参照するよう、アプリケーション・コードを更新します。アプリケーションのユーザー名とパスワードは、データベース・サービスであらかじめ作成されたスキーマと一致しなければなりません。

3.アプリケーションとともにウォレットを展開

DBサービスのclient_credentials.zipに含まれるcwallet.sso、sqlnet.ora、tnsnames.oraは、アプリケーション・アーカイブにバンドルされている必要があります。詳細については、Oracle ACCSのドキュメントを参照してください。更新された上記のsqlnet.oraを使用し、ファイルをアプリケーションのルート・ディレクトリに配置します。たとえば、package.jsonに格納されるNode.jsアプリケーションは次のとおりです。

  "scripts": {
      "prepublish": "zip -r node-example.zip manifest.json *.js cwallet.sso sqlnet.ora tnsnames.ora"
      . . .

アプリケーション・アーカイブがアップロードされ、展開されると、ウォレットはExadata Expressへのアクセスを許可します。