スクリプト言語およびOracle Cloud
Node.js、Python、R、PHP、Rubyなどのスクリプト言語向けOracle Databaseドライバは、Instant Client 12.2を使用してOracle Database Exadata Express Cloud Serviceに接続できます。セキュリティ保護は、Oracle Walletを使用して実行されます。Oracle Walletは、データベース・サービスからダウンロードできます。
希 望のアーキテクチャに合ったInstant Client 12.2 'basic'パッケージをInstant Clientページからダウンロードします。'basic'の代わりに、よりサイズの小さい'basiclite'パッケージを使用することもできます。 'basiclite'パッケージは、エラー・メッセージが英語のみで、Unicode、ASCII、Western Europeanキャラクタ・セットをサポートします。
Exadata Express Cloud Serviceとの使用に適したOracle Instant Client 12.1パッケージは以下のリンクを使用してください。
OS Xおよびその他のプラットフォームについては、Oracle Instant Clientページのリンクを使用してダウンロードしてください。必要なアップデートについては、Support Note 2183770.1を確認してください。
ソース・コードから言語APIまたはドライバを構築する場合は、Instant Client SDKも必要となります。
'basic'パッケージまたは'basiclite'パッケージを、たとえばC:\instantclient_12_2
や/home/myuser/instantclient_12_2
に解凍します。SDKをダウンロード済みの場合は、同じディレクトリにSDKを解凍します。
Windowsの場合、Environment Variablesペインの"System variables"セクションでPATH
変数にC:\instantclient_12_2
を付加します。Windows 8では、「Control Panel」→「System」→「Advanced System Settings」→「Environment Variables」の順に選択して同じ設定を行うことができます。
Windowsの場合、Microsoftが提供するVisual Studio Redistributableをインストールします。Instant Client 12.2の場合、VS 2013 Redistributableをインストールします。Instant Client 12.1の場合、VS 2010 Redistributableをインストールします。Instant Clientのアーキテクチャに合わせて、64ビットまたは32ビットのRedistributableを使用します。
Windows以外のプラットフォームでは、次のシンボリック・リンクを作成します。
cd /home/myuser/instantclient_12_2 ln -s libclntsh.so.12.1 libclntsh.so
OCCI C++ APIを使用するアプリケーションおよびツールは、次のシンボリック・リンクも必要です。
ln -s libocci.so.12.1 libocci.so
ライブラリ・パスを設定します。
export LD_LIBRARY_PATH=/home/myuser/instantclient_12_2:$LD_LIBRARY_PATH
影響を受ける他のOracleソフトウェアが存在しない場合は、LD_LIBRARY_PATHを設定する代わりに、ldconfig構成ファイルを作成できます。
Linuxの'basic'または'basiclite'のRPMを使用することもできます。これらについては、シンボリック・リンクを作成する必要はありません。
WebブラウザでExadata Expressサービス・コンソールを表示します。
Client Accessが有効になっていない場合は、コンソールの「Enable Client Access」をクリックします。
コンソールの「Download Client Credentials」をクリックしてclient_credentials.zip
をダウンロードします。このファイルには、クライアントがクラウド・データベースにアクセスするためのセキュリティ資格証明とネットワーク構成ファイルが含まれています。このzipファイルを安全な場所に保存します。
クライアントの資格証明を解凍し、含まれていたファイルを所定のディレクトリに移動します。たとえば、ファイルをC:\netadmin
または/home/myuser/netadmin
に移動します。
ファイルをセキュリティで保護し、Exadata Expressサービスへの接続を許可されたユーザーのみがアクセスできるようにします。デフォルトでは、ファイルの所有者だけにアクセス権を付与することをお勧めします。
解凍したsqlnet.ora
ファイルを編集し、ウォレットの場所を、解凍したディレクトリに変更します。たとえば、次のように変更します。
WALLET_LOCATION = (SOURCE = (METHOD = file) (METHOD_DATA = (DIRECTORY=?/network/admin)))
を
WALLET_LOCATION = (SOURCE = (METHOD = file) (METHOD_DATA = (DIRECTORY="C:\netadmin")))
に変更します。Linuxの場合は次のように変更します。
WALLET_LOCATION = (SOURCE = (METHOD = file) (METHOD_DATA = (DIRECTORY="/home/myuser/netadmin")))
Windowsの場合、新しいユーザー変数TNS_ADMIN
をEnvironment Variablesペインで作成し、この変数を、解凍したファイルが格納されているディレクトリ(例:C:\netadmin
)に設定します。Windows 8では、「Control Panel」→「System」→「Advanced System Settings」→「Environment Variables」の順に選択してこのペインにアクセスできます。
Windows以外のプラットフォームでは、TNS_ADMIN
環境変数を、解凍したファイルを含むディレクトリに設定します。たとえば、アプリケーションを実行する予定のシェルで以下を実行します。
export TNS_ADMIN=/home/myuser/netadmin
このコマンドは、$HOME/.bashrc
のように、ログイン・ファイルに追加することもできます。
更新したInstant Clientを使用し、言語固有の指示に従ってデータベース・ドライバをインストールします。
cx_Oracle for Pythonをインストールするには、PyPIのバイナリを使用するか、またはこちらの手順を実行します。
node-oracledb for Node.jsをインストールするには、こちらの手順を実行します。
ROracle for Rをインストールするには、こちらの手順を実行します。
PHP OCI8 for PHPをインストールするには、こちらの手順を実行します。Windows DLLはPHPに含まれており、PECLからも入手できます。
PHP PDO_OCI for PHPをインストールするには、こちらの手順を実行します。Windows DLLは、PHPに含まれています。
ruby-oci8 for Rubyをインストールするには、こちらの手順を実行します。
DBD::Oracle for Perlをインストールするには、ORACLE_HOMEおよびライブラリ検索パス(LD_LIBRARY_PATHやPATHなど)をInstant Clientディレクトリに設定し、こちらの手順を実行します。
解凍されたtnsnames.ora
ファイルに含まれるOracleネットワーク・サービス名を使用するようアプリケーションを更新します。たとえば、接続文字列としてdbaccess
を使用します。
または、tnsnames.ora
内の接続文字列を、アプリケーションが使用する文字列と一致するよう変更します。
Known Issues for Oracle Database Exadata Express Cloud Serviceを確認します。
アプリケーションを実行します。