Oracle WebLogic ServerにおけるADF Faces Rich Clientコンポーネント・デモの配置と実行方法

Oracle JDeveloper How-To
オラクル Frank NimphiusShay Shmeltzer
2008年10月

はじめに

実行時のADF Faces Ajaxコンポーネントについて調べるため、オラクルのADF Faces Rich Client(ADF Faces RC)開発チームは、選択したコンポーネント上で異なるプロパティ設定を試すことができる コンポーネント・デモを作成しました。 このHow-toページでは、スタンドアロン・インスタンスとOracle JDeveloper 11gが組み込まれたOracle WebLogic Server(Oracle WLS)を使用したADF Facesコンポーネントの設定と起動について説明します。

Oracle WebLogic Server 10.3のスタンドアロン・インスタンスへのADF Faces RCコンポーネント・デモの配置

ADF Faces RCコンポーネント・デモをスタンドアロン・バージョンのOracle WebLogic 10.3で実行するため、OTNからWebLogicサーバー・ソフトウェアを ダウンロードします。また、Oracle JDeveloper 11gにバンドルされているOracle ADFインストーラも必要です。 『 Oracle® Fusion Middleware Fusion Developer's Guide for Oracle Application Development Framework 11g Release 1 (11.1.1)』の アプリケーションのデプロイの章に従い、Oracle Application Development Framework(Oracle ADF)用にOracle WebLogic Server 10.3を構成します。

ADFライブラリをOracle WLSにインストールするための手順を以下に示します。

  • Java 1.6を使用して java -jar jdevstudio11110install.jarを コマンドラインで発行し、インストーラを起動します。
  • Choose Middleware Homeディレクトリ・ページで「 Use an existing Middleware Home」を選択します。次に、Oracle WebLogic Server 10g Release 3が存在するディレクトリを選択します。「 Next」をクリックします。
  • Choose Products and Componentsページで「 Application Development Framework Runtime」を選択します。(JDeveloper Studioの選択を解除して)「 Next」をクリックします。

Oracle® Fusion Middleware Fusion Developer's Guide』 の 32.6.2 How to Extend a WebLogic Domain for Oracle ADF項に従い、ADFライブラリを含む新しいWLS ドメインを作成するか、ADFライブラリを含むように既存のドメインを設定します。

ADF Facesコンポーネント・デモのインストール

ADF Faces Rich Clientコンポーネント・ランタイム・デモのWebアーカイブ(WAR)ファイルをダウンロー ドし、ローカル・ファイル・システムに格納します(例:c:\adf-richclient-demo.war)。 Oracle WebLogic Server 10.3のインストールと起動が終了したら、ブラウザ・ウィンドウでWebLogic管理コンソールを開きます。 WLSコンソールにアクセスするためには、ブラウザのアドレス・フィールドに"http://localhost:7001/console"と入力しま す(Oracle WebLogicがローカル・マシンにインストールされており、デフォルト・ポートが7001だと仮定しています)。

WebLogicコンソールの認証で weblogic/weblogicと入力します。これは、 WebLogicをインストールした際のデフォルトの管理アカウントです。 Oracle WebLogicコンソールの Domain Structureポートレット領域で、「 Deployments」を選択します。

Install」ボタンをクリックし、ファイル・システムの adf-richclient-demo.warファ イルがある場所を指定します。 ウィザードに従い、すべてのデフォルト設定を受け入れます。 最後に「 Finish」 をクリックして、インストールを完了します。 コンポーネント・デモのインストールが正しく終了したら、ブラウザ・ウィンドウを開き、 http://localhost:7001/adf-richclient-demo/faces/index.jspxと 入力して起動します。

Oracle JDeveloper 11gに組み込まれたWebLogic Serverの使用

Rich Clientコンポーネント・ランタイム・デモは、組み込まれたOracle WebLogic Serverを使用することで、Oracle JDeveloper 11gからも起動できます。 Oracle JDeveloperを起動して、メニューから「 File」→「 New」を選択し ます。 「 Applications」を選択し、「 OK」をクリックします。 Create Applicationダイアログで、アプリケーション名として adffacesdemoを入力 し、「 Finish」をクリックします。 これにより、新しいアプリケーションの作業領域とプロジェクトが作成されます。 このプロジェクトは不要であるため、削除することも可能です。削除するためには、Oracle JDeveloper 11gメニューで「 File」 →「 Delete Project file from disk」を選択します。

JDeveloperメニューから「 File」→「 New」を選択して、「 Projects」 を選択します。 項目のリストから「 Project from WAR File」を選択し、「 OK」 を押します。 1番目のダイアログ・パネルはスキップします。2番目のダイアログ・パネルでは、プロジェクト名(例:adffacesdemo)を設定します。 Directory情 報は削除しないでください。 3番目のパネルでは、ファイル・ブラウザを使用して、ファイル・システムのADF FacesデモのWARファイルを選択します。ウィザードを終了します。

プロジェクト・ノードを ダブルクリックしてプロジェクト・プロパティを開きます。「 Run」 →「 Debug」→「 Profile」オプションを選択します。 「 Edit」ボタンをクリックし、「 Tool Settings」 を選択します。 Before Runningセクションで、「 Make Project」 オプションのチェックを外し、「 OK」をクリックしてダイアログを閉じます。

プロジェクトを展開して、 Web Contentノードの下の「 index.jspx」 を選択します。 右クリックしてコンテキスト・メニューから「 Run」を選択します。

デモの内容

デモは、サンプルが利用可能なすべてのカテゴリを表示する索引ページから開始されます。

コンポーネント・デモへのエントリ・リンクである Tag Guideは、詳細を選択できるADF Facesコンポーネントのリストを表示します。 各コンポーネント・デモは、分割された画面レイアウトのブラウザで起動します。 分割された画面の右側のコンテンツ領域には、各コンポーネントのプロパティを設定できるプロパティ・インスペクタ機能があります。 右側のコンテンツ領域が閉じられている場合は、使用前にドラッグして開くことが必要な点に注意してください。

そのほかの有益なデモには Styleデモがあります。 ユーザーは、どのコンポーネントが inlineStyle属 性でスタイル化されているか、 contentStyle属性でスタイル化されているかがわからなくなることがありま す。 次の画像には示されていませんが、デモにはスキニング・デモも含まれており、開発者は、それぞれのコンポーネントに対してさまざまなスキン定義を適用でき ます。

デモ・ソース・コード

WARファイルには、開発者の学習用にデモのソース・ファイルも含まれています。 すべてのJSPXファイルとJavaソースは、Oracle JDeveloperプロジェクトから参照できます。このプロジェクトは、WARファイルのインポート時に作成されます。 ADF Facesコンポーネント・デモにはADF Faces RCソースとADFバインディング・ソースが含まれていない点に注意してください。 これらは、カスタマー・サポートからリクエストできます(ADFのカスタマー・サポート契約が必要です)。

 

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