Oracle JDeveloperのためのSpring拡張機能 - 概要Shay Shmeltzer著
Duncan Millsが開発したOracle JDeveloper用のSpring拡張機能は、オープン・ソースのアプリケーション・フレームワークである Spring Frameworkのための統合サポートをOracle JDeveloper IDEに提供します。この拡張機能は、Oracle JDeveloperのライブラリとしてSpring jarファイルを追加するとともに、Spring XMLファイルを作成するためのウィザードと編集機能を提供します。 インストールSpring拡張機能は、Oracle JDeveloperの「
Help」→「
Check for Updates」メニューを選択することでインストールできます。この機能は、"Open Source and Partners"センターの一部として提供されます。以下の場面で、Spring拡張機能を選択し、ウィザードに従います。これにより、拡張機能がダウンロードされ、Oracle JDeveloperの再起動を求めるプロンプトが表示されます。
Springライブラリ拡張機能は、Spring FrameworkのJARファイルとともにOracle JDeveloperに新しいライブラリを追加します。「
Tools」→「
Manage Libraries」メニュー・オプションを選択することで、このライブラリ定義にアクセスできます。Springライブラリは、beans.xmlの作成ウィザードを使用すると自動的に使用中のプロジェクトに追加されます。手動でプロジェクトに追加することも可能です。
beans.xmlの作成ウィザードbeans.xmlファイルは、Springベースのアプリケーションを構成するBeanをマッピングするための重要なファイルです。Spring拡張機能は、このファイルを作成するとともに、Springライブラリを含むようにプロジェクトを自動的に構成するウィザードをOracle JDeveloperに追加します。bean.xmlファイルを1度作成したあとは、Oracle JDeveloperにより提供される高度な編集機能を活用し、編集を実行できます。
Springファイルの編集Oracle JDeveloperには、Spring XMLファイルを編集する際に活用できる高度なXML編集フレームワークが含まれています。フレームワークは、以下のようないくつかの機能を提供します。 コード・インサイトOracle JDeveloperは、XSDとDTDベースのSpringファイルを編集する際に、コード・インサイトを提供します。この機能を使用するには、"<"と入力してしばらく待ちます。するとOracle JDeveloperが、その位置で利用可能なエントリをポップアップ表示します。
StructureウィンドウStructureウィンドウを利用することで、XMLファイルの階層を素早く移動できます。また、Structureウィンドウは、編集機能も提供します。Structureウィンドウでノードを右クリックすることで、コンポーネントを追加できます。また、Structureペインは、エラー・メッセージが表示される場所です。
プロパティ・インスペクタプロパティ・インスペクタ・ウィンドウを利用することで、タグのプロパティを編集できます。プロパティ・インスペクタにおける変更点は、コード・エディタ・ビューと同期化されます。プロパティ・エディタは、特定のプロパティに関連する場合、値のリスト(LOV)を提供します。また、各プロパティの説明も確認できます。
コンポーネント・パレットコンポーネント・パレットからSpringタグを選択し、それらをコード・エディタやStructureペインにドラッグ・アンド・ドロップすることで視覚的にSpring XMLファイルを構築できます。構文上の観点から見て正しい場所以外には、タグをドロップできない点に注意してください。
HelpSpring拡張機能は、SpringドキュメントをOracle JDeveloperのHelpメニュー・オプションに追加します。 関連リンク |