Oracle Mobile Application Framework 2.4.0 移行ノート


次の注記は、2.3.3から2.4.0への移行に関する説明です。2.3.3より前のリリースから移行する場合は、そのリリースの移行ノートを参照してください。 移行について詳しくは、『Migrating Your Application to MAF 2.4.0』を参照してください。 

  説明 影響
1. 2.4.0でサポート対象外になった機能

MAF 2.3.xの各種リリースが出て、ビルドタイムの警告メッセージが導入されてから、いくつかの機能とAPIが非推奨と発表されました。これらの機能とAPIのほとんどは、MAF 2.4.0から削除されました。
ビ ルドタイム非推奨の警告を報告するアプリケーションは、MAF 2.4.0にアップグレードする前に、ビルドタイム時の非推奨の警告をなくすために新しいAPIを使用するように変更してください。そうしないと、MAF 2.4.0へのアップグレード後、ビルドに失敗する可能性があります。
2. Cordovaのアップグレード

MAF 2.4.0が使用する組込みCordovaエンジンは、Android 6.0.0、iOS 4.3.0、Windows 4.4.3にアップグレードされました。
MAF が提供するコア・プラグインは必要に応じて更新されましたが、他社製Cordovaプラグインを使用するアプリケーションの場合、各プラットフォームの組 込みCordovaエンジンとの互換性を確実に維持するために、これらのプラグインを更新する必要があるかもしれません。
3. Androidのセキュリティ

MAF 2.4.0は、AndroidプラットフォームにデプロイされたアプリケーションのHTTPSプロトコルをデフォルトでTLSv1.2に設定しています。
アプリケーションではMAF 2.4.0のデフォルトの動作を維持すべきですが、場合によってはこの動作をオーバーライドすることができます。詳しくは、『MAF Developer Guide』の「Security Changes」セクションを参照してください。
4. FARからの共有ライブラリの除外

MAF 2.4.0では、Feature Archiveファイル(FAR)にデプロイされた共有ライブラリをアプリケーションの機能から除外しました。
共有ライブラリに依存するFARを使用しているアプリケーションの場合、共有ライブラリを個別に含める必要があります。
5. Androidのビルドの変更

MAF 2.4.0はAndroidのビルド用にGradleを使用し、Android 6.0(API 23)を対象とし、v24以上のAndroid SDK Build-toolsを必要とし、Android Support Repositoryをインストールする必要があります。
Android にデプロイするMAFアプリケーション開発者は、開発/ビルド環境にインストール済みのAndroid SDK Build-toolsを少なくともv24に更新し、SDKを23に更新し、Android SDK ManagerのExtrasにあるAndroid Support Repositoryをインストールする必要があります。MAFアプリケーションのAndroidへの初回デプロイ時に、MAFによってGradleがダ ウンロードされ、インストールされます。 Gradleが適切にインストールされるように、場合によってはJDeveloperでGradle プロキシ設定を構成する必要があります。詳しくは、『MAF Developer Guide』の「How to Configure Gradle Proxy Settings」と「Deploying a MAF Application to the Android Platform」のセクションを参照してください。 
6. サポート対象のAndroidのバージョン

MAF 2.4.0は、Android 4.4以上を実行するAndroidデバイスへのデプロイをサポートします。
MAF 2.4.0で構築されたアプリケーションは、4.4より前のバージョンのAndroid OSを実行するAndroidデバイスにはデプロイできません。
7. Androidのログ・ファイルの場所

MAF 2.4.0はアプリケーション・ログ・ファイルをAndroidデバイスの/sdcard/Android/data/< app.package>/files/<app.name>.txt(または以前の場所がアクセスできない場合は、 /data/data/<package>/files/<AppName>.txt)に出力します。
Android 6以上のデバイスを使用するエンドユーザーは、MAF 2.4.0で構築されたアプリケーションが/sdcard/Android/data/<app.package>/files/< app.name>.txt(ユーザーにとってはこちらの方がアクセスしやすい)を使用できるように、同アプリケーションにストレージ権限を付与す る必要があります。